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共働きだと家事が疲れるのはなぜ?疲れる要因と対処法を知って家事ストレスを軽減させよう

共働きしている家庭でよく聞く悩みが「家事」です。家事分担が平等じゃない、仕事で疲れてるからやる気が起きない、家事をこなしてるのに文句を言われるなど、家事が原因で喧嘩になるという方も少なくないでしょう。

毎日やっても終わりがなく、嫌でもやらなくてはならない「家事」が大きな負担となり、夫婦共疲れ現象に陥ることはよくあります。これに育児も加わるとなると、ぐったりして動けないほど疲れてしまい、自分のことを気にかける余裕すらなくなるのはよくあることです。

今回は共働き夫婦でも、特に女性が家事に疲れ切っている方に向けた、疲れやすい原因と溜め込まないための対処法、家事を分担するコツについてご紹介します。体に支障をきたす前に、調子を整えていきましょう。

目次

共働きだと家事に疲れてしまう原因は?

共働きの夫婦がなぜ家事に対して疲れるのか、主に考えられる原因はこちらがあります。

一方に任せたワンオペ状態で疲れる

疲れてしまう理由として挙げられるのは、家事時間の負担がどちらか一方に偏ってしまい、ワンオペ状態になっていることです。令和3年の生活調査によると、1日あたりの平均家事時間は、男性が25分なのに対し、女性は2時間26分という結果になっており、一般的には女性に偏っているという結果になっています。

仕事をしている上で家事まで全てこなすとなると、負担が大きいものです。偏りすぎている場合は少しでも偏りがなくなるように改善をしていないと疲れるて体調を崩す可能性があります。

[参照元] 総務省:令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果

こどものお世話で家事まで手が回らない

夫婦のみであれば、ある程度話し合いをして家事分担ができそうですが、こどもがいる共働き夫婦の場合は、仕事に家事に育児にと、休む暇がありません。仕事が終わればお迎えや習い事の送迎、夕飯やお風呂に宿題を見るなど育児に関してはやることだらけで手が回らないという家庭も多いと思います。

最近では在宅勤務も増え、通勤時間の分を家庭に充てられるようになったため、夫が育児をする時間が増えてきているというデータもありましたが、母親業はなかなか減らないものです。

疲れ切ってしまってはこどものお世話もできなくなってしまうので、いっぱいいっぱいになる前に、家事代行やベビーシッターなどのサービスを上手に活用するのも一つの手です。プロを観察してみると、自分が効率化できるポイントも見えてくるので、高いと思わずに思い切ってお願いするのもおすすめです。

お互いに期待するも、何もしてくれないと勝手にガッカリする

調査からも妻の家事分担が多いのは一目瞭然なのですが、夫側としてはもっと家事をこなしていると考えているようです。ダスキンが共働き世帯の20~50代の男女に行った調査では、夫婦間での家事分担の回答で面白い結果となりました。

配偶者に不満あり? 共働き世帯における“家事事情”
夫婦間比較「家事の分担状況」

全体で最も多い比率は「夫1割:妻9割」という妻の回答で、「夫5割:妻5割」を見ると、妻が11.6%なのに対し、夫は20.4%と、妻側からの回答とは少し異なる結果となっています。

妻は自分が8割以上の家事を行っていると感じているのに対し、夫は3~5割行っていると考えている人が多いという結果になり、夫婦間の認識に大きな差異があることが明らかになっています。

また、ダスキン メリーメイドが行った調査では「あなたが夫や妻に対して、頻繁に不満に感じることは何ですか。」という問いでは、女性の約半数が家事・家事分担について不満を持っているという結果もありました。

あなたが夫や妻に対して、頻繁に不満に感じることは何ですか。(N=400)

妻は夫は何もしてくれないと感じ、夫はこんなにやっているのにと感じているならば、お互いストレスが溜まってつかれてします。

[参照元] ダスキン メリーメイド「家事の悩みに関する調査」

家事が苦手でどうしたらいいかわからない

そもそも、家事が苦手でどうしたらいいのかわからないと、必然的に時間がかかってしまい、何をするにもうまくいかずに疲れてしまうということもあります。苦手意識があると余計、気が重たく、腰まで重くなってなかなか手がつかなくなります。

わからない場合は、プロにお願いして聞いてみるのが一番の近道です。苦手を無理に克服しようとして疲れる前に、自分のためにお願いしてみましょう。

共働きで家事に疲れてしまったときの対処法

共働きの場合は家事の負担が女性に偏りやすくなっていることがわかりました。肉体的にも精神的にもストレスと疲れを溜めないよう、これからご紹介する対処法をぜひ検討してみてください。

家事を可視化して家事に関して共通認識を持つことが大事

夫婦間でも家事に対する意識のズレが少なからずあるため、まずはお互い共通認識を持つということが大切です。

やることなんてキリがない、リスト化する時間がないと妻側からは聞こえてきそうですが、家事管理のアプリを活用すると簡単に可視化することができます。男性は役割を与えられることで、自分事に考えてくれる場合が多いのでぜひ試してみてください。

毎日、週ごと、月ごとの家事を分けよう

家事は毎日頑張らないといけないわけではありません。既にお互い仕事をして十分頑張っているので、家のことまで頑張ろうとやり過ぎると疲れてします。

絶対にやらないといけない家事は毎日、スキップしても大丈夫な家事は週末、月末など、分けて行いましょう。

「毎日」「週ごと」「月ごと」で予定を立てる

  • 毎 日:朝食、昼食、夕食づくり、食器洗い、ゴミ出し、洗濯など
  • 週ごと:シーツ類の洗濯、食品類の買い出し、食事の作り置き、トイレや玄関まわりの掃除
  • 月ごと:日用品の在庫管理と買い出し、フィルター類の掃除など

自分のことは自分でできるようシステム化を目指そう

洗濯とひとことに言っても、仕分けからしまうところまでたくさんの工程があります。ちょっとの工夫で一人に偏らないようにシステム化させ、負担が1点集中しないように分散していきましょう。

洗濯に関する工程ではこんな工夫がおすすめ

  • 洗濯コース別に洗濯物を仕分ける
    → 洗濯コース別にカゴを2種類設置して洗濯物を置く段階で仕分けしてもらう
  • 洗濯物に何か混ざってないかポケットの確認
    →  各自確認してから出す
  • 洗濯機に洗剤を入れて回す
    → 洗剤自動投入機能がついた洗濯機にする
  • 洗濯物を干す
    → 思い切って乾燥機能付きの全自動洗濯機に変更する
  • 洗濯物を回収する
    → 乾燥機付きの場合は洗濯機から直接しまえる位置に収納を設置する
      干している洗濯物を回収する場合は、物干場の近くに収納を置く導線を設置する
      それ以外の洗濯物はそれぞれ専用カゴを用意して放り込む
  • 洗濯物を畳む
    → カゴから畳むのは各自に任せる(余裕があるときは畳む)
  • 洗濯物をしまう
    → 各自に任せる
  • アイロンがけが必要なものにはアイロンをかける
    → シワができないよう脱水時間を調整してアイロンの出番を減らす

家事を見直して不要な作業はなくす、作業を振り分けるなど負担を減らすシステムを作っていきましょう。

相手が家事をしているのを見たら感謝の気持ちを伝えよう

毎日頑張っても誰も感謝してくれず、報われないと感じているから疲れるというのも原因の一つ。でも感謝してよ!なんて高圧的に言ったところで、無理矢理ありがとうと言われても気持ちが良くありません。

まずは自分から、感謝の言葉を伝えてみるといい反応が返ってくるかもしれません。相手が嬉しそうにすると言った側も気持ちが良くなります。また、言わないと伝わらなかったりすることが多いので、ありがとうって言ってくれると家事頑張れるな、など軽く使えてみると良いでしょう。

家電を見直して家事を手抜きしよう

家電の力を借りることで、自分の手を動かさなくても良くなり、大幅な時短になることがあります。最新家電には、家事を助ける機能がついた製品がありますので、余裕があるならぜひ活用して上手に手抜きをしましょう。

こんな家電に変えるのははいかが?

  • 洗濯:洗剤自動投入の乾燥機付きドラム式洗濯機にすれば手間が激減
  • 食器洗い:食洗機に任せて水道代も節約できる
  • 掃除:ロボット式掃除機に平日の床掃除はお任せする
  • コーヒー:ハンドドリップをカプセルタイプにすれば本格的なコーヒーが簡単に飲める
  • 食事作り:電気調理鍋を使って材料投入だけで完成する料理のレパートリを増やす

家電にお任せしている間、家族との時間をとったり、別の家事をする、自分の趣味の時間に充てるなど色々と時間が使えるようになります。

自分が一番やりたくない家事や、大幅に時短できる家事を家電に任せると負担ががかなり軽減されるでしょう。

上手に家事分担をするためのポイント

お互いの得手不得手に合わせて分担する

家事を分担する際は、お互い得意なこと不得意なことを基準に分担していくと、効率化が図れます。職場でも適材適所といったように、業務によって人員配置を変更したりしますよね。それを考えれば、お互いの得意分野を活かした分担にするのが効率的というのは納得の分担方法ではないでしょうか。

お互い不得意だったり苦手意識がある家事なら、なるべく簡単に済むように家事内容を見直してみると良いでしょう。どうしても内容の見直しようがないものなら、日替わりで対応するなど、負担が半々になるようにすると喧嘩になりにくくなります。

お互いの得意分野から家事分担を決めていくことで、家事の量に多少の差があったとしても、喧嘩になりにくくなると思いますのでぜひ試してみてください。

担当の家事が終わらない、下手でも責め立てない

分担してるのに終わってなかったり、掃除が完璧じゃなかったり料理が美味しくなかったとしても、決して責め立てたりしないようにしましょう。

相手にとっては不得意分野だったかもしれないし、仕事でストレスがかかったり、体調があまり良くない場合もあるかもしれません。せっかくやってくれた行為を否定してしまうと、次からその家事をやることが後ろ向きになってしまう可能性があります。

もし、こうしてほしいという要望があるなら、まずはやってくれたことに感謝してから、ここはこうしてくれると助かるというような言い回しで伝えるなど、言い方を考えてから伝えてあげると関係がこじれにくくなるでしょう

終わりなき家事を一人でこなすのはやめて上手に負担を軽減させましょう

終わりなき家事を一人で抱え込んでいては、負担があまりにも大きくストレスは増える一方になります。

かといって今までやってきた家事を家族に分担させるのは、勇気がいるという人もいるでしょう。でも、家族として一緒に住んでいるのですから、住環境を整えるのは家族全員でやるのは自然なことなのではないでしょうか。

家事負担によるストレスが軽減できれば、家庭の景色も変わってきます。家電からでもいいので負担が少しでも減るようアクションを起こしてみましょう。

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この記事を書いた人

整理収納アドバイザー2級
ライフオーガナイザー2級

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